FXの損失と確定申告

コラム

円安が進み、長年放置していた売りポジションの建玉が証拠金不足でアラートが頻繁に発動されるようになりました。

損失回避性が強く働き、証拠金を入金してロスカットを防ぎたい衝動にかられます。

なぜか今回ははじめて損失に向き合う決意ができました。

追加入金をしなかったので自動ロスカットが発動されました。証拠金がほぼゼロになりました。

日銀の為替介入が発表されてから相場が落ち着いたので入金していたらロスカットにはならなかったようです。

それでも必要な経験ができたと思ってそれほど落ち込みませんでした。

本題のFXの確定申告について書いていきます。

所得税と法人税の取扱いは異なるのですが、どちらも利益は課税対象です。

個人の場合の未決済ポジションは利益になりませんが、法人の場合は事業年度末日の未決済損益を課税所得計算に参入するため未決済の含み益や含み損も課税計算の対象となります。

個人の場合の所得区分は雑所得となり、先物取引に係る雑所得等の課税の特例の対象として申告分離課税となります。

税率は所得税15%、復興特別所得税(15%x2.1%)と住民税5%の合計20.315%です。

損失の場合は、確定申告をすることで翌年以降3年間にわたって利益から損失を控除することができます。

わたしとは逆に今回の相場の大きな変動でたくさん利益を得た方もいることと思います。繰越損失が

ない場合には20.315%の納税資金を準備しましょう。

この記事を書いた人

ナガオレイコ